将来が不安だから、お金は貯めておくに越したことはない。でも本当に必要な金額っていくらなんだろう?何のために貯金しているんだろうと疑問に思っていませんか?
「なんとなく不安でお金が使えない」
「楽しい事は老後にじっくり取り組みたい」
「とりあえずお金を貯めておけばなんとかなる」
本書を読めば、お金と人生の豊かさの関係性が分かり、これからの生活が一変するかもしれません。
\この記事はこんな方におすすめです/
- 貯金が趣味な方
- 報酬がなくても働きたいくらい仕事が好きな方
- 老後に使い切れないお金は、子どもに残せばいいと考えている方
- 余裕ができる資産を作ってから、好きな事をしたいと考えている方
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』について
本書は、本当の意味で人生を豊かにするための方法を教えてくれています。
アリとキリギリスの寓話では、勤勉なアリは生き残り、自由に遊んですごしたキリギリスには悲惨な現実が待っています。
では、アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
そんな問題提起から始まり、ビル氏が導き出した答えをわかりやすく、提案してくれています。
本の概要
- 著者:ビル・パーキンス
- 価格:1,870円
- 発売日:2020年9月30日
- ページ数:280ページ
【要約】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
経済的に豊かになるだけではなく、最大限に人生を豊かにする為に、お金の使い方やタイミングについて、新たな視点を与えてくれる本です。
本書は以下の9章構成で書かれており、ポイントは以下の5点です。
- 今しかできない事に、惜しみなくお金を使う
- 金やモノのために失うライフエネルギー
- 「ゼロで死ぬ」は効率の極み
- 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
- 大胆にリスクを取る
今しかできない事に、惜しみなくお金を使う
手遅れになるまでやりたい事を我慢し、ただただお金を節約している人が多いのではないでしょうか?喜びを先送りし過ぎだと著者は警鐘を鳴らしています。
お金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスです。
例えば、大好きレジャーを我慢すれば、その分お金は貯まります。
しかし、十分お金が貯まった後ではそのレジャーを楽しめる肉体年齢かもしれません。
限られた時間の中で、自分が何をすれば幸せになるかを知り、経験に惜しまずお金を使う事が大事と考えます。
お金を使うタイミングが大事です。
例えば、幼い頃に歴史のある観光地に連れていってもらうよりも、年を重ねより知識を得た上で、訪れた方が体験が深まります。
人生の充実度を高めるのは、その時々に相応しい経験です。
金やモノのために、あなたが失うライフエネルギー
ライフエネルギーとは、人が何かをするために費やすエネルギーの事です。
例えば1時間分のライフエネルギーを使って、10,000円稼いだとします。
仕事はライフエネルギーを奪い、代わりに10,000円に変えているという事です。
欲しいと商品を買う際「このために〇〇時間働けるか」と問いかけ、ライフエネルギーに見合う価値があるか判断できます。
これは食べ物にもあてはまります。
美味しそうなクッキーを見た時も、摂取カロリーが何時間分のウォーキングに相当するか考えると、無自覚に口に入れられなくなりますね。
収入と時間の問題も、食事と運動の問題も、ライフエネルギーを意識すれば、衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断しやすくなるということです。
「ゼロで死ぬ」は効率の極み
「ゼロで死ぬ」という事は効率の極みです。著者は2つのことに言及しています。
1.老後使いきれないお金は、遺産や寄付に回せばいい??
「お金を残して死ぬ事はまったくの無駄ではない」子どもに与えたり、慈善事業に寄付すれば良いのでは?この考えは本書では否定しています。
死んでから子どもにお金を与える事は、子どもの事を後回しにしています。
本当に子どもにお金を与えたいなら、死ぬ前に財産を与えるべき。相続できるタイミングで受け取ったお金は、子も年老いており、値打ちのある使い方ができないためです。
財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する。
どれくらいの財産をいつ与えるかを意図的に考えて行動に移すべきです。
慈善団体への寄付も同様で、慈善団体は『今』お金を必要としています。
すぐに寄付があれば、より早く多くの人々に利益をもたらす事ができるためです。
例えば医学研究、時期が早いほど病気の治療法の研究がすすみ、より多くの患者が恩恵を受けられるのは、想像しやすいですよね。
2.ゼロで死なないのは、時間を無駄にする事??
莫大な時間を費やして働いても、稼いだお金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごした事になり、その時間を取り戻す術はありません。
例えば1億円のお金を使わずに亡くなってしまうと、1億円分の経験を逃してしまったこと同じで、ただ働きしたのと同じと本書で述べられています。
仕事が好きなので報酬はあくまでも副産物だという人にも、お金を使った経験をおすすめしています。どんな手段で得たお金であれ、価値ある経験に使うべきだといいます。
寓話に例えるなら、目の前の楽しさを優先し、有り金をすぐに使ってしまう生き方はキリギリス型です。
将来のために貯蓄に励み、人生の最後になっても手つかずの金を大量に残してしまう生き方は、アリ型だといえます。
せっかく貴重な時間と労力を費やして稼いだお金を、生きているうちに出来る限り、有意義に使い切ってほしいとビル氏は願っています。
年齢に合わせて「金、健康、時間」を最適化する
若い時は節約よりも、自由にお金を使う方が合理的だ、という考えを支持する経済学者は多いです。
年齢を重ねるにつれ、稼ぐ力は上がっていく事が多いからです。ただそれは無駄金を使うという事ではなく、リスクを取る事にメリットがある場合に、惜しみなくお金を使うという事です。
今しかできない経験への支出と、将来の為の貯蓄との適正なバランスを取ります。具体的な方法としては、
「収入の〇割を貯金する」をやめる
支出と貯蓄のバランスは、人生のステージにおいて変化します。
若く今後も収入増が見込める状態で、何も考えずに収入の何割かを貯蓄していたら、思い出に残る経験にお金を使うチャンスを逃してしまいます。
人生の残り時間によって、今を楽しむ事と将来に備えることのバランスを最適化しましょう。
そのため貯蓄に回すべき割合は、20代、30代、40代、50代と年齢によって変えていくべきです。
多くの書籍とは、真っ向から対立する考え方で興味深いですね。
健康を重要視する
経験として旅行を楽しむには、時間とお金より健康が必要です。
「旅行を躊躇する理由」を尋ねた調査によると、60歳未満は時間とお金、75歳以上は「健康上の問題」と答える人が多かったそうです。
体力は年々衰えていくので、健康上の問題は年齢が上がるにつれて、大きな制約になります。健康状態が良ければ、その年齢での経験をより充実したものにできます。
健康で体力があるうちに、お金を使ったほうが有意義な使い方ができます。
ビル氏は、祖母に1万ドルをプレゼントしましたが、使い道がなく、プレゼントのセーターにしか使えなかったそうです。
20代であれば、お金を使って次々と新しい経験ができ、お金から大きな価値を引き出せる可能性が高くなりますが、70.80代となると病気、体調の兼ね合いからなかなかそうはいきません。
健康はお金よりもはるかに価値が高いといえるのではないでしょうか。
大胆にリスクを取る
デメリットが極めて小さく、メリットが極めて大きい場合、行動を取らない方がリスクになる事もあります。
また行動をとらなかった事による、心理的な悪影響も生じる可能性すらあります。「もしあのとき思い切って行動に移していたら・・・」と一生後悔し続けるかもしれません。
逆に行動をとれば、心理的によい影響が生じます。たとえうまくいかなくても、意義ある目標に挑戦したことを誇りに感じられるはずです。
新しい行動を起こすなら、タイミングも非常に大事です。
20代前半なら、大きなリスクをとり、失敗しても挽回できますが、もし50代なら慎重にならざるを得ません。
「安定しているが充実感が得られない道」ではなく、「確実性は低いが経済的、心理的にはるかに大きなやりがいが感じられる大胆な道」に進むことが重要です。
【Youtubeで要約】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
Youtubeで楽しみながら要約を知りたい方は、Youtubeで本書を纏めている方の動画を観るのでも、勉強になります。
【ベストセラー】「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
本要約チャンネル【毎日12時更新】
【要約】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 【ビル・パーキンス】
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第219回 【ゼロで死ね】死ぬときに「資産をゼロ」にするのは正しいか?【お金の勉強 初級編】
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【17分で解説】人生が豊かになりすぎる究極のルール【 DIE WITH ZERO 】
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絶対に読んでおくべき1冊 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ゼロで〇ね)
学識サロン
まとめ
本書は、お金を最適なタイミングで活用し、人生をいかに豊かにするべきかを提案しています。これまでなんとなくお金を貯めないと不安だったり、何にお金を費やすべきか、を迷っている人に明確な答えをくれます。多くの人に新しい人生観を与えてくれる内容となっています。