「NISA制度が新しく変わるの?」
「そもそもNISA口座って何?」
NISA口座を理解すれば老後の不安が解消され、将来の資産形成が有利になります。
誰でも5,000万円以上の資産を持てる可能性も出てきました。
2022年の税制改正大綱で、とても使いやすくなる予定のNISA制度。
仕組みを理解して、資産形成を共に頑張りましょう。
\この記事はこんな方におすすめです/
- これから資産形成を始める方
- 資産形成を進めている方
- 老後資金を効果的に貯めたい方
現行NISAとの比較
現行NISA制度は、2種類のうち片方しか選べないため、初心者には難しい制度となっておりました。
新しいNISA | 現行NISA | |||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | つみたてNISA | 一般NISA | |
制度実施期間 | 恒久化 | ~2042年末 | ~2023年末 | |
非課税保有期間 | 無期限 | 最大20年 | 最大5年 | |
年間投資上限額 | 120万円 | 240万円 | 40万円 | 120万円 |
非課税保有限度額 | 1,800万円 | 800万円 | 600万円 | |
1,200万円 | ||||
制度の利用 | 併用可能 | どちらか片方のみ |
新しいNISA制度は「ずっと使える」無期限、恒久化が大きな特徴です。投資上限額も引き上げられたのが大きいですね。
- 制度実施期間の恒久化
- 非課税保有期間が無制限
- 年間投資上限額の引き上げ
現行NISA制度は期間があり、投資上限額も少なく、使いにくい印象でしたが、新NISAは幅広い活用方法が期待できそうですね。
制度実施期間の恒久化
新しいNISAでは制度が恒久化され、資金が無いのに無理に始める必要があったり、未成年だから始められないといった不利が無くなります。
現行NISA制度では期限が設けられており、「一般NISA」が2023年末まで、「つみたてNISA」が2042年末までという、今のライフプランに関係無く投資をしないといけないという不便な点がありました。
ライフプランにあわせ、自分のペースで制度を投資できるようになるのは嬉しい改正ですね。
非課税保有期間が無制限
NISA制度の一番の特徴は「儲かった分が非課税」という点です。
通常100万円投資して120万円になった場合、利益20万円に対して約20%の税金がかかってしまいます。金額に直すと4万円です。
NISA制度では約20%の税金が取られないので、運用資産が大きくなればなるほど効果が大きくなります。
この非課税で保有できる期間が「一般NISA」では5年、「つみたてNISA」では20年でしたが、新しいNISA制度だと無制限となります。
20代~30代から投資をはじめると、20年という期間でもあっという間。
非課税保有期間が無制限は、長期運用にとってありがたい改正ということがよくわかりますね。
年間投資上限額の引き上げ
投資できる額が増える点も大きな改正です。
新しいNISA制度では、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円の、合計360万円が年間投資枠となります。
- つみたて投資枠の年間投資上限は120万円
- 成長投資枠の年間投資上限は240万円
- 両方あわせて360万円
現行NISA制度では、「一般NISA」では年120万円、「つみたてNISA」では年40万円で、片方しか使えなかったため、かなりの増額となりました。
一般的な家庭が毎月投資するのには十分すぎる額なので、上限は気にしないで良いと考えても問題無さそうです。
非課税保有限度額
有利なNISA制度をお金持ち優遇にならないようにするため、生涯における限度額が設定されております。
- つみたて投資枠の非課税保有限度額は1,800万円※成長投資枠分も込み
- 成長投資枠の非課税保有限度額は1,200万円
つみたて投資枠全体で1,800万円、そのうち成長投資枠は1,200万円となるため、一般的な家庭が投資する分には気にしなくて良さそうです。
非課税保有限度額1,800万円を目指そう
2024年から開始予定のNISA制度は、自分のペースで投資し1,800万円を目指すのが一つの目標となります。
投資スタイルや余剰資金と相談し、自分のペースで投資をしていくことが大事となりますが
モデルケースを見てみましょう。
- 月30万円を5年間投資で2,000万円を目指すケース
- 月5万円を30年間投資で4,000万円を目指すケース
- 月3万円を50年間投資で8,000万円を目指すケース
5年後 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 50年後 | |
月30万円を5年間投資 | 2,040万円 | 2,618万円 | 4,311万円 | 7,101万円 | 1億9,264万円 |
月5万円を30年間投資 | 346万円 | 7,84万円 | 2,068万円 | 4,183万円 | 1億1,346万円 |
月3万円を50年間投資 | 204万円 | 465万円 | 1,233万円 | 2,496万円 | 8,005万円 |
年利5%で1,800万円投資後はそのまま追加投資せずの表です。
月30万円を5年間投資で2,000万円を目指すケース
余剰資金が豊富にある方や、特定口座を切り崩して投資する方はこのケースになります。
特定口座では、利益に対して税金が約20%もかかってしまうため、長期での運用が前提ならば特定口座を売りNISA口座にて投資した方が最終的には利益が多くなります。
年利5%で期待リターンは2,000万円となり、その後追加投資無しでも10年後には3,000万円以上が期待できます。
つみたて投資枠も成長投資枠もeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がおすすめ
直近だけを見ると、アメリカの成長がすごいということは、誰もが知っていることですが、長期で見ると20年前は日本の成長がすごかったり、新興国が強い時代もあったりとで未来は誰にもわかりません。
投資歴が短い初心者は、あれこれと迷ったりインフルエンサーの持論に振り回されることなく、いっそのこと全世界に投資してしまう方が安心です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の中身も、現在はアメリカが中身の半分以上を占めていますが、これからどの国が伸びてきても自動的に調整してくれるのが全世界に投資することのメリットです。
月5万円を30年間投資で4,000万円を目指すケース
投資歴がある程度ある人は、月に5万円をクレカ積立などをうまく利用しているかと思います。
クレカ積立なら、積立額の0.2~1.1%がポイントとして還元されるので非常にお得です。
証券会社 | 対応クレジットカード | 還元率 | 一言メモ |
楽天証券 | 楽天カード | 0.2%~0.5% | 人気銘柄は0.2%だが、楽天経済圏という強みがある |
SBI証券 | 三井住友カード | 0.5%~1% | 長期保有と相性が良い投信マイレージサービスで、大人気 |
マネックス証券 | マネックスカード | 1.1% | クレカ積立のポイントが一番多い |
auカブコム証券 | auPayカード | 1% | Pontaポイントは利便性が高い |
tsumiki証券 | エポスカード | 1% | がんばってるねポイント制度で最大0.5%上乗せ |
新しいNISA制度は期間を気にすることがないため、今までどおりの投資方法でコツコツと積み立てていきましょう。
年利5%で期待リターンは4,000万円となり、その後追加投資無しでも10年後には6,500万円以上が期待できます。
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「ドルコスト平均法」でリスク分散
毎月定額で積み立てる「ドルコスト平均法」は、長期運用するうえではリスク分散されて良い投資方法と言われております。
厳密には一括投資の方が最終リターンは多くなりますが、いきなり大きな額を慣れないうちから投資してしまうと、少しのマイナスでも数十万、数百万という損失に耐えられず狼狽売りという一番愚かな対応をしてしまうことに繋がります。
初心者はシンプルに、毎月一定額を定額で積み立てる「ドルコスト平均法」がおすすめですね。
月3万円を50年間投資で8,000万円を目指すケース
毎月3万とか無理と諦めているご家庭は、家計改善からはじめてみませんか?
「格安SIM」「保険の見直し」「家賃」「車」など固定費を見直すと、月に3万円くらいは余剰資金を確保できるはずです。
副業で主収入とは別の収入を確保するのもおすすめです。
「複利」の力を最大限活かす
月3万円の投資は意味ないと思われるかもですが、投資の世界では「複利」の効果をうまく活用することが大事とされております。
月3万円を50年間コツコツと投資していくと、なんと50年後には8,000万円になる計算です。
元本が1,800万円だけなので、複利の力がすさまじいということがよくわかりますね。
まとめ
2024年からはじまる新しいNISA制度は、実施期間は恒久化、保有期間は無期限となってとても使いやすくなったNISAです。
中身は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、併用可能となっています。
新しいNISA制度 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
制度実施期間 | 恒久化 | |
非課税保有期間 | 無期限 |
|
年間投資上限額 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有限度額 | 1,800万円 | |
1,200万円 | ||
制度の利用 | 併用可能 |
非課税保有限度額1,800万円を、5年かけて一気に投資する方、少額をコツコツ投資する方
ライフプランにあわせて、投資することができるようになったことが一番のメリットとなります。
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