要約

【要約】金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法

今の仕事を辞めて40代〜50代でFIREしたい方、多いのではないでしょうか。

少し働くことを前提として資産からの収入で生活費を賄う「サイドFIRE」や、生活費をぎりぎりまで切り詰める「リーンFIRE」など、引退する方法は様々あります。

とはいえ、完全にリタイアする「フルFIRE」を若くして達成したい人は多いでしょう。

そんな若くして豊かな引退を達成したい人に、この本はおすすめです。

この記事はこんな方におすすめです

今から10年後に経済的自由を達成したい人

資産所得だけで豊かに生活をしたい人

FIREを目指しているけれど、今のままで良いのかわからない人

『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』について

本書について本書は「金持ち父さん貧乏父さん」の著者として有名なロバート・キヨサキ氏が、若い間に仕事を引退して豊かに生活するための方法を紹介している本です。

「金持ち父さん貧乏父さん」では、お金持ちになるために必要なキャッシュフローを生み出す資産を増やす話が中心でした。

本書では「早く」お金持ちになる方法に焦点を当てて書かれています。

著者について

著者について著者のロバート・キヨサキ氏は資産額8000万ドル超えの投資家、実業家で、また著名な作家です。

特に日本だけで300万部、世界で2800万部発行された「金持ち父さん」シリーズの著者として有名です。

1994年の47歳で自分のビジネスを売却して、ビジネスからは引退しましたが、その後も早期引退を可能にした金融教育を広める活動に努めてこられました。

引退後に執筆を始めた「金持ち父さん」シリーズの書籍は、2022年現在で19冊になっています。

ビジネスの場から引退された後も投資を継続されており、特に不動産投資においてはマンションを1400棟保有される(2011年)など、現在も精力的に活動されています。

本の概要

金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法
created by Rinker

価格:1,810円
発売日:2003/7/11
ページ数:441ページ

本書は「金持ち父さん」シリーズで有名なロバート・キヨサキ氏による日本語のシリーズ第6作目の本です。

【要約】金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法

本書は、以下の構成で書かれています。

  • 第一部 頭脳のレバレッジ
  • 第二部 プランのレバレッジ
  • 第三部 行動のレバレッジ
  • 第四部 最初の一歩のレバレッジ

本書の中で、ロバート氏は人より早くお金持ちになるために「レバレッジ」が必要だと言っています。

レバレッジを直訳すると「てこの原理」という意味ですが、本書では少しの力で大きなものを動かすことを意味します。

例えば、金融では借金で事業や投資にかけるお金を大きくして、リターン=利益を大きくすることを指します。

金融における借金だけでなく、ビジネスで人を雇うことも「レバレッジ」に該当します。
自分の時間を使わずにサービスを提供できるという点で、てこの原理が働いていると言えるからです。

「レバレッジ」は自分の力を最大限に増幅させる力で、ありとあらゆる物がレバレッジになります。

若くして豊かに引退するためには、普通の人よりも「早く」お金持ちになる必要があり、そのために「レバレッジ」が必須であるということが本書の主張です。

本書で主張されていることは、考え方や思考法の説明が多いため、わかりにくいという方も多いでしょう。

本記事では、ロバート氏が47歳で引退するまでの経験を具体的に紹介しつつ、本書を踏まえて私たちが若くして引退するために何をすべきかを解説します。

頭脳のレバレッジは使う言葉をお金持ち用にすること

お金持ちになるために一番重要なレバレッジは、「頭脳」のレバレッジだとロバート氏は言っています。

頭脳のレバレッジを活用するとは、自分が頭で使う言葉をお金持ちが使うものにするということです。

頭で考える「言葉」がお金持ちと同じであればお金持ちになることができるし、逆であれば貧乏になってしまいます。

例えば、「株式投資なんて危険だ、私には買えない」と考えている人は投資を始めることができず、いつまでもお金持ちにはなれません。

逆に「株式投資で資産を増やせる、どうやれば買うことが出来るだろう」と、考える人は投資をして資産を増やすチャンスを得ることができます。

つまりお金持ちになるために必要な頭脳のレバレッジは、お金持ちが使う言葉を使い、自分の考え方をお金持ちに近づけていくことです。

お金持ちになるために頭脳のレバレッジを活用する

若くして豊かに引退するお金持ちになるためには、頭脳のレバレッジを活用しなければなりません。

自分の行動をコントロールしているのは自分の頭脳であり、頭で使っている言葉だからです。

ロバート氏の引退への道のりは1985年1月の山小屋からはじまりました。
彼は妻のキム氏、親友のラリー氏と三人で若くして仕事を引退することを決めて、そのプランを立てました。

引退するプランを立てたときに「こんなの不可能だ」と何度も思ったそうです。

しかし、「なぜ自分にとって良いプランに抵抗するのか」と、考え方を変えて、経済的自由を達成するための行動を始めました。その後、彼らは10年後の1995年までに引退しています。

ロバート氏のエピソードからも分かるように、お金持ちになれる、なれないの違いは、自分の言葉を変えて「頭脳のレバレッジ」を生かすことが出来るか、ということだとわかります。

若くして引退するために自分で使っている言葉をお金持ちの言葉に変え、頭脳のレバレッジを活用していきましょう。

自分の現実を広げる

実際にお金持ちになるために行動をしていくためには、自分が出来ると考える範囲を多くすることが必要です。

ロバート氏は自分ができると思う範囲を増やすことを、「現実を広げる」と言っています。
これは言い換えると自分のマインドブロックを外すということです。

資産を増やしていくためには、リスクをとって事業や投資をする必要があります。
しかし自分が出来る範囲のところに止まっていては、リスクをとった行動はできません。

そのために、「自分は出来ない」と考えるのではなく、「どうやったら出来るのか」を考える必要があるのです。

例えば、人類初の有人飛行を達成したライト兄弟は、無理だと言われていた飛行機の開発に成功しました。

彼らは成功するために何度も実験を繰り返して良いように、山の斜面など空を飛ぶことに適した土地ではなく、失敗しても命を落とさない広大な草原を実験場に選んだのです。

ライト兄弟の例でもわかるように、不可能だと思われることでも「どうやったらできるか」を考え続けることが重要です。

お金持ちになるために行動するときにも同様で、自分が出来ると思う現実を広げておくことが必要です。

「コンテキスト」を広げて「出来ない」の殻を破る

ロバート氏は自分が出来ると考える現実の範囲を「コンテキスト」とも表現しています。
若くして豊かに引退するためには「コンテキスト」を広げることが必要です。

「コンテキスト」を広げることで、お金持ちになるためのレバレッジを使うことが可能になるからです。

ロバート氏は不動産投資を拡大する中で、自分の「コンテキスト」を広げてきました。
ロバート氏らが早くに引退すると決めた後の1990年ごろは不動産市場は値崩れが起きていました。
不動産の下落が続くある日、頭金3万5千ドルの現金が必要な33万5千ドルの掘り出し物の物件が売りに出されました。

頭金以外の残額は後払いという破格の条件でチャンスでしたが、あいにくロバート氏は現金を持ち合わせていません。
普通の人であれば「私には買えない」と諦めます。
しかし当時のロバート氏は「どうしたら買えるだろう」と考え、6つの銀行に融資申し込みのプレゼンを行い、資金を調達することができました。

当時のロバート氏には「私に買える範囲はここまでだ」という快適な現実≒コンテキストを破り、新たな領域に踏み出すことが必要だったのです。

このような自分の殻を破る経験は誰にでもあるでしょう。
例えば、初めは投資することは怖かったけど、投資信託を買い始めるとリスクをとることに慣れて、今では数十万円投資している方など多いのではないでしょうか。

自分の快適な範囲から一歩外に出て挑戦することは、レバレッジを生かすために必要なことです。
「出来ない」の殻を破れるよう、日々考え努力することが大切です。

お金持ちになるためのプランを決める

若くして引退するためには、お金持ちになるための方針やプランを立て実行しなければなりません。

方向性を間違っていては、良いレバレッジを持っていても若くして豊かに引退する目的を果たすことができないからです。
本書では「急行列車」と「鈍行列車」の例えが引用されています。
資産形成における「鈍行列車」は、働いて稼ぐ給与所得で、投資信託を長期で保有して値上がりを期待することです。
確かに安全で確実な方法ですが、20年、30年かかる計画でスピードはありません。

一方、「急行列車」はビジネスや投資でレバレッジをかけて資産形成を加速させることです。

「鈍行列車」と「急行列車」のどちらが良いということではありません。
しかし若くして豊かに引退するという目的を叶えるのであれば、「急行列車」に乗るプラン、つまりビジネスと投資で財を作る選択をしなければなりません。

本書のロバート氏の場合は、自分でビジネスを立ち上げて、売却することで富を作りました。
そして不動産投資を拡大することでお金持ちへの階段を駆け上がります。
当時のアメリカでは、ロバート氏のやり方が「急行列車」の一つだったと言えるでしょう。

急行列車の考え方は、リベラルアーツ大学で紹介されている「お金持ちコース」への転換と同様です。

【未来は明るい】「お金持ち」の資産構成と「小金持ち」のその後の進路について解説【お金の勉強 初級編】:(アニメ動画)第233回
この動画ではお金持ちコースに乗るために可能な職業は以下の3つと定義されています。

  • 中小企業オーナー
  • 不動産投資家
  • 株式投資家

若くして豊かになって引退するためには、資産形成のスピードを早めなければなりません。
そのために必要なレバレッジを取ることができるプランを立てましょう。

自分のお金持ちになるプランを成功させる

若くして豊かに引退するためには、自分が立てたお金持ちになるプランを成功させることが不可欠です。
お金持ちになるプランは以下の3つから選びます。

  • 自分のビジネスを持つ
  • 不動産投資を拡大する
  • 株式投資で資産を拡大する

これら3つのプランの内、最も先に始めるべきは自分のビジネスを持つことです。
最も強力で難しいプランですが、やっておけばあとの2つは簡単になるからです。

ロバート氏は金持ち父さんから3つのプランの内、ビジネス資産から作るように言われていました。

そこでまずは自分のビジネスを立ち上げつつ、市場のチャンスを見極めて不動産投資に本格的に参入しています。

不動産投資や株式投資でもレバレッジを使うためには、ビジネスの経験や知識が必要です。
そのためにもまずはビジネスでの成功体験を積み、ビジネスで培ったレバレッジを投資でも応用することが不可欠となるでしょう。

ビジネス成功のために他人と協力するスキルを身につける

ビジネスで成功するためには、あらゆる人と上手くやっていくスキルを身につける必要があります。

ビジネスでは他人と一緒に協力することが不可欠で、それが最も難しいからです。

ロバート氏の例で言うと、ベトナム戦争の従軍生活でリーダーシップを身につけました。
戦場で身につけたリーダーシップはビジネスの場でも他人と一緒に仕事をする上で、生かすことが出来たとロバート氏は語っています。

経済的自由を目指す方にとって、ビジネスは目的達成のための強力な「レバレッジ」です。
ビジネスで成功するために、まずは人と交流して何かを成し遂げる経験やスキルを身につけることが必要になるでしょう。

【Youtubeで要約】金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法

Youtubeで楽しみながら要約を知りたい方は、Youtubeで本書を纏めている方の動画を観るのでも、勉強になります。

本要約チャンネル【毎日19時更新】


【必読書】「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法 」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

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お金持ちでセミリタイアする方法【書評】『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』

この本がおすすめの人・おすすめではない人

この本がおすすめの人・おすすめではない人おすすめな人

  • FIREすると決断した人
  • FIREしたいけど、今の自分のやり方で早く仕事を引退できるか疑問を持っている人

おすすめでない人

  • 投資や事業の具体的な方法を知りたい人
  • マインドの話は聞き飽きた人

この本がおすすめの人

この本がおすすめの人FIREを志した人、それに向かって努力している人には、本書の主張やエピソードに共感できます。

ロバート氏のキャリアから得られた本書の考え方は普遍的なものなので、自分で生かすことができれば必ず若くして経済的自由を達成できるでしょう。

特に今まさにFIREに向かって日々努力をされている方にはおすすめの本です。

自分がどのようなプランを立てれば早く豊かな引退生活に辿り着くことが出来るのか、ヒントになる考え方が詰まっています。

この本がおすすめではない人

この本がおすすめではない人本書は、お金持ちになるための考え方、マインド面の話を中心に組み立てられているので抽象的な内容が多いです。

そのため事業や投資で成功するための具体的な内容を求めている方にはおすすめができません。
本書が執筆されたのは2000年初頭のため、情報としても少し古いものであることも理由です。

マインドセットの話に飽きている人も本書は読むべきではないでしょう。

上記のような人は本書ではなく、専門書を読んだり、実際に事業家の話を聞きにいくなどの情報収集をすると良いです。

まとめ

まとめ本記事では若くして豊かに引退するための考え方をロバート氏の経験を踏まえながら紹介しました。

若くして豊かに引退するためにやるべきことは下記です。

  • 頭脳のレバレッジを活用する
    →お金持ちが使う言葉で考える
  • 自分の現実=コンテキストを広げる
    →自分には出来ないというマインドブロックを外す
  • お金持ちになるためのプランを立てる
    →ビジネスと投資で富を作る「急行列車」に乗る
  • 自分のお金持ちになるプランを成功させる
    →他人と上手く協力するスキルを身につけ、レバレッジを最大化する

サラリーマンとして給与所得を得た上で20〜30年の長期前提で投資をすることで、老後に今の生活水準を維持しつつ暮らすことは出来ます。

しかしながら、自分の人生がそれで良いのか悩んでいる人、もっと若く引退して自由に暮らしてみたいと思う方は、ぜひ本書を読んでみてください。

本書の内容はマインド面の内容が多いですが時代を超えて普遍なものです。
自分の人生にレバレッジをかけ、より早く豊かになる方法がきっと見つかるでしょう。

金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法
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