「米国株投資って難しそう…」
「英語できないし日本株の方が良さそう…」
「インデックス積立投資が一番なんでしょ?」
あなたは”クソダサい投資家”になっていませんか?
本書を読めばバフェット太郎さんが揶揄する”クソダサい投資家”から卒業し、”イケてる投資家”へ一歩近づくことができるでしょう。
投資初心者で何から始めたらいいか分からない人
難しい事はいいからとにかく投資の方法が知りたい人
米国高配当投資を始めたい人
金が金を生むマネーマシンを作りたい人
『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』について
本書は投資系人気ブロガー・YouTuberであるバフェット太郎さんが、英語力ゼロ・投資知識ゼロでも元手10万円から始められる超シンプルな米国株投資を具体的な手法も添えながら分かりやすく解説されている本です。
著者について
日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」(月間70万PV)の管理人です。現在はバフェット太郎の投資チャンネル(チャンネル登録者数48万人)を運営しています。
23歳の時に300万円から日本の中小型株で投資を開始。2015年頃より米国株にシフトし、2年で純利益1000万を稼ぎました。本書刊行の時点で運用額は5000万円。
本の概要

- 価格:1,650円
- 発売日:2018年5月7日
- ページ数:223ページ
累計発行部数18万部のベストセラー。
「中田敦彦のYouTube大学」にて、「講義本」として採用されました。
【要約】『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』
本書は以下の構成で書かれています。
- 序章 庶民がお金持ちになれるたった一つの方法
- 第1章 本当は死ぬほど簡単な米国株投資
- 第2章 米国株が最強すぎる理由を挙げたみた
- 第3章 金が金を生む配当マネー・マシン その作り方
- 第4章 ど素人投資家への正しい投資の技法
大きくまとめると以下が結論です。
- 日本株より米国株に投資せよ
- S&P500を上回る運用も夢ではない
- 黄金銘柄30種からマネーマシンを作る
- 配当金を再投資しルールに従ってリバランス
補足で説明していきます。
日本株より米国株に投資せよ
バフェット太郎さんは投資するならば債券よりも株、日本より米国に投資することを推奨しています。
米国株投資は以下の2点のリスクがあります。
- 為替リスク
- 税リスク
税リスクとは?
株式投資によって生じる利益には、企業から分配される配当金と、株式を売却した際に発生する譲渡益があり、日本では配当金と譲渡益にそれぞれ約20%課税されます。
米国株の配当金の場合は、米国でも10%課税されるため二重課税となり、税制上米国株投資は不利だという意見があります。
米国の現地課税は確定申告をして外国税額控除を受けることで実質5%程度にすることが可能である上、これら2つのリスクを考慮してもバフェット太郎さんは米国株の方が優位であると、データを用いて解説しています。
米国株に投資することは、携帯電話をガラケーからiPhoneにするのと同じぐらい自然な流れであり、米国株と日本株を比べるとまるで日本株がゴミのように見えてくるとバフェット太郎さんは述べています。
アップルのオーナーになるのか。東芝のオーナーになるのか。このように捉えると分かりやすいでしょう。あなたはどちらになりたいですか?
S&P500を上回る運用も夢ではない
NISAなどの普及から投資が浸透してきている現代において、インデックス投資は主流の投資方法です。多くの著名な投資家がこのスタイルを推奨し、バフェット太郎さんも投資の世界がインデックスファンドやETFによるパッシブ運用の時代に突入していると述べています。しかしその一方でS&P500 ETFは完璧な金融商品ではないと認識しており、S&P500ETFの弱点を突いた「バフェット太郎10種」による均等分散投資を行っています。
「バフェット10種」一部紹介
- マクドナルド
- ウォルマート
- コカ・コーラ
誰もが知っている名だたる企業です。隠れたお宝銘柄というわけではありません。その理由や他の銘柄についても知りたい方はぜひ本書を手に取ってみてください。
プロのファンドマネージャーもパッシブ運用に勝てないという考え方は有名な話ですが、S&P500を出し抜くことができるかもしれないというのは夢があります。
インデックス投資はひたすらコツコツと積み上げていく投資法ですが、良い投資とは地味で退屈なものです。刺激が足りないという方もいます。バフェット太郎さんが伝授する米国株高配当投資はシンプルでメンテナンスも簡単でありながら、少しワクワクする要素があるのも良いですね。
黄金銘柄30種からマネーマシンを作る
マネーマシンとはお金がお金を生み、自分の代わりに働いてくれるポートフォリオのことです。人それぞれの事情があったり、リスク許容度が異なったりするので、自分の性格に合ったオリジナルのマネーマシンを作ることが大切です。
本書では資産が永続的に増え続けるこのマネーマシンの具体的な手法が書かれています。
メンテナンスしやすい銘柄数でセクターごとに個別銘柄を決めていけばいいのですが、高配当投資は何を選ぶかが一番重要であり、入口が難しいとされています。
銘柄選びのポイント
- 誰もが称賛してくれるようなキラキラ銘柄を避ける
- バイ&ホールドするにふさわしい銘柄
- 地味で退屈な銘柄でありながら永続的に安定したキャッシュフロー見込める銘柄
- 株主還元策に積極的な銘柄
- バリュー株投資がおすすめ
上記のようなポイントはありますが、やはり初心者には銘柄選びはハードルが高いものです。そこで、本書ではバフェット太郎さんが激選した黄金銘柄30種が紹介されています。
「黄金銘柄30種」一部紹介
- アップル
- ウェルズ・ファーゴ
- スリーエム
- ホームデポ
- エクソン・モービル
銘柄選びに自信が無い方やすぐにでも始めたい方、初心者の方はこの30種の中から選んでみればいいという訳です。もちろんこの中でなくても良いですが、30種はとても参考になるはずです。このほかの銘柄はぜひ本書でご確認ください。
配当金を再投資しルールに従ってリバランス
銘柄を決めてしまえさえすれば、その後はリバランスと配当金の再投資を行い、メンテナンスをしていくだけです。バフェット太郎さんは10種の銘柄で構成されていますが、メンテナンスは1ヵ月に1度、3分で終了しているそうです。インデックス投資は完全放置でもOKなので、比べると手間に感じるかもしれませんがこれぐらいなら許容範囲でしょう。
バフェット太郎さんは、買い増しする日や金額を決めておくなど、あらかじめ定めたルールに従って愚直に投資を続けていくことがど素人投資家への正しい投資法として述べています。
株価が上がっているから配当金の再投資を見送ったり、チャートを読もうとして底値を狙ったりすることはおすすめできません。ルールを定めないとメンタルが不安定になり、正しい判断ができずリスク許容度を越えた取引をしてしまうこともあります。欲に負けないようにルールを守りましょう。
様々な情報を鵜呑みにしたりすることもおすすめできません。情報に振り回されるとなぜ失敗したのか、なぜ成功したのか分からず自分の経験値が積めないからです。自分で慎重に判断し経験を積むことで次に繋げる事ができます。
『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』がおすすめの人・おすすめではない人
おすすめの人
- 高配当投資を始めたい人
- 米国株の強みを知りたい人
- 難しい話が苦手な人
おすすめではない人
- インデックス投資だけで資産形成したい人
- リバランスなどのメンテナンスが面倒だと感じる人
- 日本株に投資していきたい人
おすすめの人
バフェット太郎さんが激選した黄金銘柄30種や、具体的なリバランスとメンテナンス方法について記されているので初心者にもすぐ実践することができます。
過去の歴史やデータを用いて丁寧に説明されているので、米国株についてよく知ることができるでしょう。
また、砕けた表現が多くギャグも織り込まれていて、クスっと笑いながら読み進められるので「投資を始めたいけど、本を読むと眠くなってしまう…」という方にもおすすめできます。
おすすめではない人
本書でもインデックス投資は世界の主流であると述べていますが、バフェット太郎さんが実践する高配当投資は手法が少し異なります。「投資初心者はインデックス投資が一番!」と信じて疑わない方には向いていないでしょう。
また、本書に紹介されているものはとてもシンプルな手法ではありますが、完全に放置して投資をしたいという方にはおすすめできません。
本書ではデータに基づいた解説で日本株をゴミのようだと述べています。「やっぱり日本株が好き!」という方は読んでいて良い気はしないでしょう。
【Youtubeで要約】バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
Youtubeで楽しみながら要約を知りたい方は、Youtubeで本書を纏めている方の動画を観るのでも、勉強になります。
中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY
【株投資①】誰でも稼げる米国株投資〜富裕層になるための鉄則〜
耳で聞く投資勉強チャンネル
13分で解説!バフェット太郎先生の「バカでも稼げる米国株高配当投資」戦術
投資サマリー【お金の知識】
【中田敦彦氏絶賛】バカでも稼げる「米国株」高配当投資(12分本要約)
YouTube図書館
【有料級】「米国株」高配当投資 | 超堅実な投資本
たすくチャンネル
【本解説】バカでも稼げる 「米国株」高配当投資 バフェット太郎 (著)
タコペッティがひたすら意識の低い話をしていくチャンネル
【書評】バカでも稼げる米国株高配当投資
まとめ
「バカ」「クソダサい」といった煽りのような毒舌っぷりから好みが分かれますが、データを用いて簡潔で分りやすく、具体的な手法も記されていて大変親切心が感じられる良書です。
ネットスラング満載でギャグもある砕けた表現と事実に基づいた分析や解説にギャップがあり、楽しく読み進められます。
2024年から始まる新NISAに向けて、インデックス投資だけでなく高配当投資に取り組んでみたい方もいるでしょう。
新NISAで米国株高配当投資に挑戦する場合は、今までの一般NISAに該当する成長投資枠の利用が必要です。つみたて投資枠と併用が可能なので気軽に始められます。
これから様々な戦略で柔軟に投資できる新時代がやってきます。本書はその助けになってくれることでしょう。
