「家計が苦しくて毎日節約頑張っているけど、なんだか心が寂しい」
「収入は多くないけど、毎日を楽しく豊かに暮らしたい!」
「いっそのこと早期退職して、蓄えた貯金で生活したい!」
お金がないと楽しく幸せに生きることはできないのでしょうか?
本書を読めば、少ない収入でも豊かに暮らすためのポイントが分かります。
節約していて心が寂しくなっている人
楽しく無理なく節約するマインドを知りたい人
人生に迷っている人
仕事を早期退職して年金まで生活する方法が知りたい人
『年収100万円の豊かな節約生活術』について
本書は、年収100万円でも豊かで幸せな生活を送るためのノウハウをまとめたものです。
実践的な内容が多いため、普段の生活に取り入れやすいでしょう。
節約生活を楽しむメンタルについても詳しく書かれているので、これから節約生活を送る人の参考になります。
著者について
1960年大阪府に生まれて、3浪して東京大学に入学。卒業後は有名酒類メーカーに入社して広報マンとして活躍するものの「このままでいいのか?」とモヤモヤした気持ちを抑えきれず、30歳で退職します。
退職後は政党の立ち上げに関わったり、友人の会社で手伝いをするなど転々と仕事をしてみますが、定職に就かずに20年以上を過ごします。
本の概要

- 価格:880円
- 発売日:2011年6月25日
- ページ数:266ページ
本書は初めての著書になります。
新品で購入することは難しく、中古か電子書籍で購入する必要があります。
【要約】年収100万円の豊かな節約生活術
本書は以下の構成になっています。
- 「失礼ながらどうやって暮らしておられるのですか?」
- プータローは毎日何をしているのか?
- 豊かに節約することができるのか?
- 僕の五十一年間を振り返ると
- 我が家はいつも千客万来!
- ネットでどれだけ稼ぐことができるのか?
- 天職はプータロー
山崎氏は豊かな節約生活を送るために、以下の6点をポイントとしています。
- 食費は1日500円
- 食費、光熱費、通信費、交通費で月3万円
- 家計簿はつけない!カレンダーに書く
- 節約と豊かさの両立を趣味にする
- 買い置き作り置きをしない
- 何もしないことを何よりも大切にする
食費は1日500円
豊かな節約生活には、心を寂しくさせずに支出を抑える技術が求められます。
厳しい節約生活では、だんだんと苦しくなって衝動買いに走ってしまうためです。
山崎氏は食にこだわることで心が満たされやすいと考えています。
安すぎれば心が寂しくなり、高すぎると財布が寂しくなる。
長期間に及ぶ創意工夫で、辿りついた心地よい基準が「食費は1日500円」です。
1日500円の制約の中で、いかに名店の味に近づけることができるかにこだわって、ゲーム感覚で節約しています。
ある1日の献立は以下のとおりです。
項目 | 内容 | 金額 |
朝食 | 自家製ヨーグルト、バナナ | 40円 |
昼食 | 自家製食パンを使ったハムトースト | 35円 |
夕食 | 北インド風バターチキンカレー、自家製ナン | 312円 |
食費は節約しやすいですが、やりすぎると心が寂しくなってしまいます。
上手く心を満たしてあげながら、節約を楽しむことが長く続ける秘訣です。
食費、光熱費、通信費、交通費で月3万円
山崎氏は月々の支出を固定費と変動費にわけて、変動費である食費、光熱費、通信費、交通費の目安を月3万円に設定しています。
変動費の目安は以下の内訳です。
項目 | 支出金額 |
食費 | 1万5千円 |
光熱費 | 1万円 |
通信費 | 3千円 |
交通費 | 2千円 |
光熱費は、厳しい節約をせずに年間予算内に収めることを目標にします。
簡単に支出を抑えることが難しく、無理な節約はストレスが溜まり、豊かな節約生活から遠のいてしまうためです。
山崎氏は自家用車を所有していましたが、維持コストの低い原動機付自転車に乗り換えています。
地方などで、どうしても車が手放せない地域もありますが、公共交通機関や自転車を使用すれば効果的に支出を抑えることができるので、一度検討してみることをおすすめします。
家計簿はつけない!カレンダーに書く
家計簿などで日々の支出を把握すれば、効果的に節約することができます。
ところが、家計簿をつけるのは手間がかかり、活用しづらいのが難点です。
山崎氏は、日々の食費を壁にかけてあるカレンダーに直接記入して管理しています。
記入方法は以下のとおりです。
- 月の初めに+5,000円と記入
- その日使った金額と500円との差額を計算(例 600円使った場合 −100円)
- 上記の額を5,000円に加算してカレンダーに記入(例 −100円の場合 +4,900円)
- 月末まで、当日に使った金額と500円との差額を計算、カレンダーに記入している前日の金額に加算して記入するのを繰り返す
- 最終的に+5,000円以上で終わることができれば成功
家計簿をつける目的は、支出を把握して次回に生かすことです。
カレンダーを使って上記の方法で管理すれば、1日の目標金額との差が一目でわかり、簡単に買い物上手に慣れるのでおすすめです。
節約と豊かさの両立を趣味にする
山崎氏は、節約と豊かさの両立を趣味にするように提案しています。
支出を抑えながらも自分の心が豊かになる方法を模索していけば、楽しみながら節約することができるでしょう。
趣味にするには、ルールで制約を設けることがおすすめです。
山崎氏は、1ヶ月の変動費を3万円以内で過ごすというルール内で、いかに心を豊かに生活の質を上げていけるのかを追及するゲームをしています。
楽しく取り組める金額を設定して、豊かに節約できるか挑戦することをおすすめします。
買い置き作り置きをしない
山崎氏は、安い食材の買い置きや作り置きをしないことを推奨しています。
食材を買い置きしてしまうと、腐らせないために献立を考えなければいけませんし、使いきれなければ捨てなければいけません。
安物買いの銭失いになるので、おすすめできません。
作り置きを推奨しないのは、料理は作りたてが1番美味しいためです。
寝かすことで美味しくなる料理以外は、作り置きをしないほうがいいでしょう。
その日に1番食べたいものを食べれば、より心が満たされやすくなります。
毎日美味しくご飯を食べることがポイントなので、必要な分だけ購入して使い切ることを目標に買い物するようにしましょう。
何もしないことを何よりも大切にする
山崎氏が定職に就かずに少ない支出で生活することにこだわっていたのは、お金をたくさん稼がなくても満ち足りた人生を送れていたからです。
現代は消費社会で、高級な家や車にブランド品を持っている方が偉いような風潮があります。
しかし、自分が満足しているならば、必要以上にお金を稼がなくても幸せに暮らせます。
自分の価値観と向き合って、本当にやりたいことに取り組めば、少ない支出でも満ち足りた幸せな人生を送ることができるでしょう。
『年収100万円の豊かな節約生活術』がおすすめの人・おすすめではない人
この本がおすすめの人
- 節約していて心が寂しくなっている人
- 楽しく無理なく節約するマインドを知りたい人
- 人生に迷っている人
この本がおすすめではない人
- 華やかな生活を送りたい人
- 食事に興味がない人
- 1円でも節約する方法を知りたい人
おすすめの人
節約していて心が寂しくなっている人におすすめです。
山﨑氏は、豊かな節約生活を送ることを目標としていて、本書にはノウハウが散りばめられています。
本書を読むことで、年収100万円でも楽しく豊かに生きるためのヒントを見つけられるでしょう。
楽しく無理なく節約するマインドを知りたい人にもおすすめです。
本書には、山﨑氏が20年以上を年収100万円で楽しく過ごすためにどうしたかが書かれています。
マインド面で困っている人の力になること間違いなしです。
人生に迷っている人にもおすすめです。
山﨑氏は、東京大学を卒業して有名メーカーに就職するなど順風満帆な人生を送りながらも、モヤモヤした気持ちに向き合って30歳で退職後、20年以上の無職生活を送ります。
山﨑氏が何を思って判断し、行動したのかを追いかけることで、自分自身の生き方について見直すきっかけになるでしょう。
おすすめではない人
華やかな生活を送りたい人にはおすすめできません。
山﨑氏は、会社員時代の華やかな生活を捨てて、世間から見ると質素な無職生活を手に入れました。
華やかな生活を否定こそしていませんが、真逆の生活を楽しんでいるので参考になることはないでしょう。
食事に興味がない人にもおすすめできません。
山﨑氏は、豊かな節約生活を送るために食事だけは本気で向き合って取り組んでおり、本書にも美味しく安く食事を楽しむ手法が散りばめられています。
食事は栄養を摂るだけと思っている人には参考にならないでしょう。
1円でも節約する方法を知りたい人にもおすすめできません。
本書では、節約術を紹介していますが、楽しく心が寂しくならないことを前提としています。
仙人のような生活ではなく、あくまで人生の生き方の1つとして普段の生活がまとめられているので、節約手法を求めている人には参考にならないでしょう。
【Youtubeで要約】年収100万円の豊かな節約生活術
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まとめ
本書では豊かな節約生活を送るために、以下の6点が重要であるとしています。
- 食費は1日500円
- 食費、光熱費、通信費、交通費で月3万円
- 家計簿はつけない!カレンダーに書く
- 節約と豊かさの両立を趣味にする
- 買い置き作り置きをしない
- 何もしないことを何よりも大切にする
仕事に縛られない自由な生活を送るためには、可能な限り節約して支出を削減する必要があります。
ところが、無理のある節約を続けていると、健康を維持できなくなってしまったり、メンタル面で疲弊して衝動買いしてしまったり、豊かな生活とはいえなくなってしまいます。
「これが本当に望んでいる生活なのか?」自問自答しながら、心地よい節約生活を送ることが、豊かに生きるために大切なのかもしれません。
