要約

【要約】資本家マインドセット

「お金のことで悩みがある」
「もっと好きなことをしたい」
「自由に働きたい」
そんなことを考えた経験はありませんか?

本書では、サラリーマンの立場から、「資本家」のマインドセットや立場を手に入れることで、もっと自由に生きることのできる方法を学ぶことができます。

この記事はこんな方におすすめです

もっと自由に生きたい人

会社員の自分では、経済的に自由になることは無理(難しい)と思っている人

好きなように生きたいけれど、自分には資産を買うお金も稼ぐスキルもないと思っている人

会社の「オーナー」という言葉の響きに興味がある人

『資本家マインドセット』について

本書について本書は『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会経編』の著書で有名な三戸政和さんが、自己資金0からでも始められるサラリーマンの立場に留まらない「資本家」としての生き方を具体的な方法をも添えながら分かりやすく解説されている本です。

著者について

著者について著者である三戸政和さんは株式会社日本創生投資の代表取締役CEOです。
同志社大学卒業後、ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)でサラリーマンとしてのキャリアをスタートし,その後のキャリアに繋がる知識や経験を得ます。その経験の中で、「株を持つことの大切さ」を強く感じたとされています。

その後のキャリアでは、兵庫県議会議員当選、加古川市の市長選挙出馬を経て、ロンドンでの神戸ビーフの販売会社立ち上げプロジェクトに従事します。
事業を軌道に乗せた後、現在の投資ファンドを設立し、中小企業の「大廃業時代」を目の当たりにし、自己資金ゼロでも投資家のポジションを手に入れる方法を、書籍等を投して発信されています。

本の概要

資本家マインドセット
created by Rinker

  • 価格:1,400円
  • 発売日:2019年4月10日
  • ページ数:212ページ

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』の三戸さんの3作目の本になります。

本書の目次

  • 第1章 投資家とは何か?
  • 第2章 サラリーマンではお金持ちになれない
  • 第3章 サラリーマンは絶滅する
  • 第4章 資本家への道ー私の場合
  • 第5章 会社を買って「資本家」になる
  • 第6章 資本家の仕事3原則
  • 第7章 資本家マインドセット10ヵ条

【要約】資本家マインドセット

本書では、サラリーマンという生き方から脱却し、『資本家』として生きていく選択肢を推奨しています。

「資本家」と「投資家」、「経営者」の違い

ふつうの人間には手の届かない遠い存在ではなく、誰だって資本家になることができます。
3つの立場の違いは以下の通りです。

  • 投資家・・・株式投資から配当やキャピタルゲインを得る。
  • 経営者・・・実際に会社の現場で指揮を取り、ひとつの会社しか手がけられない。
  • 資本家・・・自分の手腕によって会社の事業を成長させ、そこから利益を得ることができる。

また、現場の事を別の経営者に任せて置けるので、日常の実務はそんなに多くは無く、結果的にいくつもの会社を自分の支配下に置くことができる。

資本家になるのに資産はいらない

三戸さんの以前の著書でも紹介されていますが、日本の中小企業の値段は意外に安く、サラリーマンの貯金企業で変える会社はいくらでも見つかります。

サラリーマンではお金持ちにはなれない

サラリーマンとして雇われの身分をつき進めていっても、雇われ社長になったところで、給料が何ケタも増えるわけではありません。そうではなく、大差をつけるためには、出世競争から離脱して、別の戦い方をする必要があります。
その方法の一つは、専門職になることですが、それでも時給数万円のレベルに留まります。
時給数千円~数万円のレベルの違いではなく、「資本家」のポジションを得ることで、「金のタマゴを生むニワトリ」を手にすることができます。

サラリーマンは絶滅する

会社での終身雇用制度は終焉を迎え、会社にいれば一生安泰というライフプランは崩壊を迎えつつあります。実際に、日本でも新卒採用ではなく、中途採用を積極的に導入する企業も増えています。
さらに世界では、プロフェッショナルによる、プロジェクト方式が採用され、サラリーマンという生き方自体が絶滅の危機に瀕している現状です。
そのような中で、三戸さんは個人M&Aによって「資本家」となることを選択肢の一つとして勧めています。また、自分のスキルや人脈をお金に換える副業から始めることも、生存戦略の一つとして提案されています。

会社を買って資本家になる

現在は日本企業の3分の1が消える「大廃業時代」であり、優良な中小企業も後継者の不足等により廃業の危機を迎えています。その中で、オーナーとの個人同士の信頼関係を築き、「この人になら任せても大丈夫」と思ってもらえれば、自己資金が僅かでも会社のオーナーという立ち位置を得ることができます。また、東京と地方では東京で専攻している経営方針を地方で展開する、「タイムマシン経営」が成り立つ場合も多く、特別な知識やスキルが無くてもオーナーとなった企業の業務改善ができる場合があるとされています。

資本家の仕事3原則

三戸さんは、資本家として生きるための仕事3原則について紹介します。

①お金と人に動いてもらう

仕組みがあれば、自分が社長でいる必要はなく、能力が特段に高い人材を社長に据える必要もありません。

②バランスシートで儲ける

損益計算書ではなく、賃借対照表の観点が大切であり、今儲かっているかではなく、将来的な価値を見通すことが大切です。その例としては、ヨーロッパの高級ブランドが新店舗の立ち上げに際して、赤字になると分かっていても、店に必要な土地に加えて周辺の土地も購入し、地価が上昇した際の売却で儲けを出す例が説明されています。

③ポートフォリオを組む

株式や不動産投資で投資家がやっているのと同じリスク管理として、卵をひとつのかカゴだけにいれるのではなく、分散させる必要があります。
具体的には、持てる資金をひとつの投資先に集中することはリスクが高いため、複数の投資先に分散させる必要性があります。

投資家マインドセット10ヶ条

三戸さんは、最後に投資家として生きるマインドセット10ヶ条が重要であるとしています。

  1. 「自分の時間」だけで生きる
  2. 始動前のアイドリングをなくす
  3. スケジュールを「他人の時間」で埋めない
  4. そのスーツとネクタイは本当に必要か?
  5. その名刺は本当に必要か?
  6. いつまで「定時出社」を続けるのか?
  7. インパクトの大きいお金の使い方をする
  8. 好きなこと・やりたいことを仕事にする
  9. 「遊びの偏差値リスト」をつくる
  10. 声は大きく

1つずつ要約して解説します。

「自分の時間」だけで生きる

ひたすら無駄な時間を排除して効率化を計ることが、資本家の生命線です。
何故なら、時間はこの世で一番有限な資源だからです。
時間の無駄を無くすために三戸さんが実践している具体的な内容は

  • ポイントカード類を持たない(何種類ものカードを携帯し、提出する作業がムダ)
  • スマートフォンのメールの「未読」を何百件も溜めない(見るべきメールを探すのに時間がかかりムダ)

その他にも、一瞬で歯が磨ける電動歯ブラシの紹介や、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグがいつも同じような服を着ている点も紹介されています。

始動前のアイドリングをなくす

パソコンの起動までのプロセスよりも、アイフォンの即時性を重視し、アイフォンで処理できる仕事はアイフォンで処理することで、時間の無駄を減らすことができます。
また、読んだメールにすぐ返信を出すことも、後からメールを探したり、返答を考える時間を短縮することができます。

スケジュールを「他人の時間」で埋めない

忙しいとぼやく人ほど、他人の時間を生きているので、2ヶ月以上先の予定は三戸さんは淹れないようにしています。時間の無駄を削減し続けた結果、仕事の仕組み化をして丸投げをしていることもあり、三戸さんの本業に費やしている時間は週に10時間程度だと言います。

そのスーツとネクタイは本当に必要か?

なぜスーツを着て仕事に行くのだろうかと考えた際に、もしスーツをきていないと取引先であいてにしてもらえないなら、その仕事はスーツさえ着ていれば、誰でもいい仕事の可能性があります。取引相手から、個人の名前でなく、「○○社さん」など社名で呼ばれる場合もある。そうではなく、個人名で呼ばれる仕事の必要性が問われています。

その名刺は本当に必要か?

サラリーマンの名刺は、個人名ではなく、社名や肩書に重きが置かれる場合がありますが、そうではなく、社名や肩書も関係なく、個人名で認識され、個人で成果を出すことが必要だとされています。

いつまで「定時出社」を続けるのか?

通勤や出社自体が本当に必要かを考えて、自分の仕事をいかに効率よく行い、自分の時間が奪われないように働くことが今後もとめられています。

インパクトの大きいお金の使い方をする

時間はケチっても、お金はケチケチせず、大きく使うことで、相手の印象に残りやすくなります。具体的には、中途半端な割り勘で数千円多く出すよりも、「ここは自分が持つ」と全額出す方がインパクトは大きく、印象に残りやすい、そこから、最初に思い出してもらえる人になることで、仕事を手に入れる確率があがります。

好きなこと・やりたいことを仕事にする

働く環境が激変する時代を生き抜くには、自分の中から志望動機が溢れてくるような仕事をするべきです。また、仕事は心が折れたら失敗であるため、心さえ折れなければ、成功するまで続けることができます。そして、心が折れないように支えてくれるのは、「自分はこれが好きだ」、「自分はこれがやりたい」という熱意や信念です。

「遊びの偏差値リスト」をつくる

資本家とは探検家みたいなものであり、面白いと思う場所に入り、そこで仕組みをつくったら他人にパスして、また次の面白い場所に分け入っていきます。それをやり続けるには、日頃から好奇心を駆り立てて、自分らしい「面白さ」を追求していく必要があります。

声は大きく

資本家として成功する人の一番の共通点は「声が大きい事」です。「自分はこれをやりたい」、「自分にはこれはできない」という強い気持ちが根底にあるから、声が大きくなります。それが伝わり他人の心も動きます。自分のやりたいことを人前で大きな声で言えるか。そんなシンプルなところにも、資本家としての成否を握るカギはあります。

【Youtubeで要約】資本家マインドセット

Youtubeで楽しみながら要約を知りたい方は、Youtubeで本書を纏めている方の動画を観るのでも、勉強になります。

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まとめ

まとめ自分の好きなことを好きな人と好きなようにやりたいなど、自由な生き方を目指す人にとって、資本家(中小企業のオーナー)というポジションのメリットや留意点、具体的にポジションを手に入れる方法や、マインドセットを学ぶことができます。副業に関する記述もあるため、サラリーマンとして働きながら、自由を得る人生の道を切り開く方法が分かります。

資本家マインドセット
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