「定年まで働ける自信がない」
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不安のために働き続けて、ストレスをためる生活を変えたいと考えていませんか?
本書ではサラリーマン生活をしながら、株式投資で2億円を築いた手法と考え方を学ぶ事が出来ます。
\この記事はこんな方におすすめです/
- FIRE(早期リタイア)を考えている人
- 少額からの株式投資を考えている人
- 億り人を目指している人
- 株式投資をしたいが何を購入すれば良いか分からない人
『10万円から始める 割安成長株で2億円』について

- 著者:弐億貯男
- 価格:1,247円
- 発売日:2020年9月2日
- ページ数:168ページ

『10万円から始める 割安成長株で2億円』の目次:
- プロローグ 株式投資で生涯賃金2億円を稼いでしまった!
- 第1章 個人投資家は「割安成長株」への中長期投資がベスト
- 第2章 「割安成長株」を見つけるための5つのポイント
- 第3章 手っ取り早く「割安成長株」を見つけるならIPO銘柄
- 第4章 「割安成長株」の保有テクニック
- 第5章 「割安成長株」の売りどきを極める
- 第6章 新型コロナショックのような不測の事態への対処法
- 第7章 投資リスクをコントロールする12のポイント
- エピローグ サラリーマン投資家として資産5億円を目指す
【要約】10万円から始める 割安成長株で2億円
この記事では、以下4つについて解説します。
- 「成長割安株」とは
- 「成長割安株」を見つけるポイント
- 投資リスク軽減の12のポイント
- 不測の事態への対処法
「成長割安株」とは
本書では「成長割安株」を見つけて売買することが推奨されています。この章では「成長割安株」とはどのようなものか解説します。
まずは「割安株」について説明します。
「割安株」とは単価が安いという意味ではなく会社の業績や資産評価が低いため、株価が不当に低い状態の株式のことを指します。
「割安株」に「成長」がついて「成長割安株」となります。つまり、「成長割安株」とは今後業績の成長がみられる企業が発行する株式のことを指します。
弐億貯男氏はPER(株価収益率と呼ばれる)を参考にして探し出しています。
PER(株価収益率)は以下の式で出すことが出来ます。
PER(株価収益率) = 時価総額(現在の株価 × 発行済み株式数) ÷ 当期純利益
例えば時価総額100億円で当期純利益が10億ならば以下のようになります。
100億円(時価総額) ÷ 10億円(当期純利益) = 10倍(PER)
PER(株価収益率)の値が低ければ割安となります。
現在はPER(株価収益率)が20倍以下が割安株とされていますが、弐億貯男氏は「15倍以下」「直近2~3年が増収増益か」の2つのポイントで売買しています。
「成長割安株」を見つけるポイント
続いて5つの「成長割安株」を見つけるポイントについて解説します。
①成長性:直近2~3年は「増収増益」か?
「業績好調」とニュースやSNSなどの情報を鵜呑みにしてはいけません。「業績好調」などの謳い文句は保有株の利益誘導の可能性があります。
株主・投資家向けのIR情報を必ず自分で調べるようにしましょう。直近1年の場合は運に見舞われた可能性もあるので、直近2~3年を調べるようにしましょう。
②割安性:「PER(株価収益率)」が15倍以下か?(10倍に近い方が望ましい)
会社のPER(株価収益率)については「会社名」と「PER」をインターネットで検索することで見つけられます。
また、「決算短信」や「会社四季報」からも簡単に算出する事が出来ます。
ただし、景気と連動しやすい人材派遣銘柄や円安の恩恵を受けやすい輸出関連銘柄は純利益が2~3倍になることもあり注意が必要です。
③安定性:「配当性向」を30%以上公約しているか?
「配当性向」とは純利益から「配当金」をどれくらい支払っているのかを示すパーセンテージです。
「配当金」とは企業が稼いだお金を株主に分配するお金の事を指します。
下記の計算式で配当性向が何%なのかを求めることが出来ます。
配当性向 (単位 : %) = 1株当たりの配当額 ÷ 1株当たりの当期純利益 × 100
「会社名」と「配当性向」でキーワード検索ですぐに見つかります。
本書では配当性向のパーセンテージが30%以上を公約している場合、良い結果につながったケース多いと語られています。
④利回り:「配当利回り」が3%以上か?
「配当利回り」とは、購入した株価に対して、1年間でどれだけの配当金が受け取れるかをパーセンテージで示したものです。下記の計算式で割り出す事が出来ます。
配当利回り (単位 : %) = 1株あたりの年間配当金額 ÷ 株価 × 100
配当利回りは「会社名」と「配当利回り」で検索を行うと簡単にチェックできます。
ただし、株価が下落した場合は計算上、配当利回りが高くなるので『①成長性:直近2~3年は「増収増益」か?』と合わせて確認するようにしましょう。
⑤ビジネスモデル:「ストック型ビジネス」を展開しているか?
世の中には「フロー型ビジネス」と「ストック型ビジネス」があります。
フロー型ビジネスは、飲食業や小売業のようなビジネスで景気や流行で業績が変動するリスクがあります。
一方ストック型ビジネスは携帯電話、電気、水道など安定して継続的な収入が見込めるインフラビジネスが代表例です。
ストック型ビジネスで「割安成長株」の代表例となるのが、月払いや年間契約でサービス提供して安定的に継続的な収益を見込める会社です。
ホームセキュリティー、不動産、マンション向け光ファイバー、ウォーターサーバー等があります。株価変動のリスクが少ないため、株式の中長期保有に適しています。
投資リスク軽減の12のポイント
弐億貯男氏は株式投資は長く続けることが大事だと語っています。安定的に長く続けるためには、リスク軽減を考える必要があると述べています。
下記が投資リスク軽減の12のポイントになります。
①余裕資金でやる
万一なくなったとしても諦められる余裕資金で運用していれば株価の上下に翻弄されることなく諦めることが出来ます。
②信用取引はしない
短期間で株価上昇させるパワーはありますが、逆に資産を吹き飛ばす可能性もあります。
③中長期投資をする
日々の値動きに注視するデイトレードとは違い、中長期であれば株価の変動に右往左往される必要がなくなります。
④分散しすぎない投資をする
勉強がてら10万円から始める以外、1銘柄への集中投資はNGです。しかし、分散しすぎると保有株へのケアが疎かになるため、8~10銘柄に絞り投資を行うようにします。
⑤現金買い付け余力を持つ
不測の事態への備えとして余裕資金であっても全額投入せず、半分は残しておきましょう。
⑥取引記録をつける
自分の実績を見直すことで投資家としての経験値を着実に積み重ねることが出来ます。
⑦損切を徹底する。
保有株の含み損を抱える場合は即損切りをしましょう。
⑧手を広げすぎない
株式投資はデイトレードから中長期まで様々な方法があります。自分のライフスタイルにあった分野を決めてスキルアップを目指しましょう。
⑨他人を真似しない
株式投資に関するブログやマネー誌で、魅力的な投資手法や銘柄推奨記事をチェックしてみるのも良いでしょう。ただし、単に真似するだけでは失敗も成功もしないため投資家としての経験値が溜まりません。
⑩話題の銘柄ではなく割安な銘柄に投資する
話題だからというだけで投資してしまうと、ジャンピングキャッチ(高値づかみ)になってしまい、損失を発生させてしまうことがあります。
⑪利益確定してもすぐに買わない
保有株の株価が上昇して利益確定した資金で、新たな銘柄の購入は控えましょう。必ずしも狙っていた銘柄がベストな購入のタイミングではない可能性があります。
⑫割安な銘柄がないからと妥協しない
株式が上昇局面のときは、狙っていた銘柄の株価が上がったりして焦ってしまいがちになります。妥協して高値づかみにならないよう、上昇時は諦めるという方向転換も重要です。
不測の事態への対処法
本書では現金買付余力が大事だと再三指摘しています。現金買付余力があったことで、2020年2~3月に起きた新型コロナショックの暴落局面で、資産全体の減少は10%未満に抑えることが出来たと話しています。
弐億貯男氏は、下記2点を対処法としています。
- 不測の事態発生前:証券講座内の資産を「株式保有:現金買付余力=3:7」の比率にする
- 不測の事態発生中:株式相場は動向を見守りながら頻繁に売買しないよう注意する
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まとめ
株式投資とは最初は失敗からのスタートです。まずは10万円から始めて、損をしても焦らず、勝つまでやることが大事です。わからないことは知識を補い、売買で損した場合は振り返り、次に生かす。本書を読むことで資産形成をするための投資スタイルの一例を学ぶことが出来ます。

